Background Story
挽きたては香りが違う
香りは味の重要な要素
ペッパーミルは
香辛料を入れると、通常は数ヶ月はそのまま
多湿な環境では、容器内で湿気てしまう
香ばしくするために、煎って熱を加えることは、構造上難しい
素材によってはミルの歯が合わない
ナッツ類の皮は目詰まりしてしまう
新鮮で水分を多く含んだ香草や薬味にはむかない
大きさ、形状、薄さの異なる食材ごとに
最適なミルの歯を選んで、交換したり
洗って乾燥させるのは構造的に手間がかかる
多くのペッパーミルでは
毎回挽いて使用するたびに、挽かれて砕けた香辛料は
全ては外に出ずに、逆に内部へ戻り
使えば使うほどその量は増えて
多湿な環境では、容器内で湿気てしまう
簡単に、つぶす、混ぜる、泡立てる、砕くことができる
最新の電動調理器具。
短時間で、より薄く、細かく、粉、粒子状になり
食材は、より柔らかく、軽く、口当たりの良いものに。
食材本来の食感、歯ごたえを残すため
微妙な調理の調整は、電動の調理器具は難しい。
最新の料理は
素材本来の歯応え、食感から
より軽く
より柔らかく
より滑らかに
素材本来の堅さと形状で
噛み締めて はじめて 解き放たれる
食材本来の豊穣な香りがある
料理をしすぎないという日本人の感性
ホール、ダイス、パウダー(プードル)
ナッツで一番美味しいのは?
調理し過ぎたナッツは、本来の豊穣の香りも
ナッツならではのCrispyな食感の多くは
失われてしまいます
食感を残して、程よく砕かれたナッツは
口内で噛み砕いた瞬間、鼻腔に抜ける香りも秘めて
格別に美味しい
食材を目前で調理する贅沢
よりコンパクトで使いやすい
日々の生活に溶け込むデザインを
人類の進化とともに食文化は各国で成熟し
多彩な調理器具が歴史的に次々と生み出されてきました
その多くは『棒状』
石器時代、古来の料理
方法や道具は発達せずに、調理し過ぎていないから
食材本来の豊かな食感と香り
太古の料理の記憶
人類が初めて道具をもった記憶と感覚